精神疾患の治療

診察

慢性的な抑うつ気分が続いていませんか

「ディスチミア症候群」は「気分変調症」ともいわれ、重度ではないものの一日中気分が沈んでいる日が多く、その状態が2年以上続いていることが診断基準のひとつとなっています。それに伴って、不眠や食欲の低下又は過食、気力や集中力の低下などの症状が出る場合もあります。これらの症状をみると「うつ病」と似ているように見えますが、ディスチミア症候群は、うつ病より軽症とはいえ長期間にわたり不快な状態が続くという特徴があります。その期間に本格的なうつ病に移行する場合もありますので、注意が必要です。したがって、自分の状態がディスチミア症候群かもしれない、と感じたら迷わず心療内科などを受診することが大切です。クリニックでは初診の際にはじっくり症状を聞いて、適切な診断や今後の治療方針を提示してくれます。受診することで、自分ではなかなか自覚できなかった原因などが見つかる可能性もあります。本格的なうつ病に比べて比較的軽症なこともあり、慢性的なものだからと自分の一部として受け入れてしまう方も多いようですが、辛い症状を我慢する必要はありません。QOLを低下させないためにも早めの対処を心がけましょう。

「ディスチミア症候群(気分変調症)」の治療法は、一般的には精神薬などの「薬物治療」や「カウンセリング」が主たるものになります。それに加えてディスチミア症候群への対処として必要なのが、その人の性格やこれまで育ってきた背景、現在の本人を取り巻く環境なども考慮に入れて、個別に対応していくこととされています。精神障害や疾患の多くは、再発がしやすいという特徴を持っています。したがって、治療の効果は「完治」を目指すというよりも、良くなった状態である「寛解」を目標にしていくのが一般的です。薬物治療などによりいったん良くなったからといって本人が無理をし過ぎないよう、じっくり経過を観察しながら焦らずケアしていくことが大切だからです。寛解がみられたら再発を防ぐためにも、本人が予防を意識することも必要とされるでしょう。例えば認知行動療法などにあるように、抑うつ的になりやすい思考パターンを意識して変えていくことなども効果的です。一朝一夕には難しいでしょうが、焦らず取り組んでいくことで長い目で見れば改善には大きな効果が期待できます。